キャバ嬢達は仕事中さまざまなハンドサインを使っているのですが、一体どんなものがあるのでしょう。
またキャバクラでは用語や隠語も多数使われています。
今回はキャバクラでキャバ嬢達が使うハンドサインから用語や隠語まで詳しく紹介していきます。
Contents
キャバクラでよく使うハンドサイン7選
キャバ嬢が接客中に黒服などのスタッフに言葉で伝えなくても必要な物や意志が的確に伝わるように設定されているのがハンドサインです。
お客さんとの話を中断させることなく、遠くにいるスタッフにも伝わりやすいのでよく使われています。
主に使われているハンドサインは一体どんなものなのでしょうか。
キャバクラでよく使うハンドサインについて紹介していきます。
おしぼり(温・冷)
グラスや汚れてしまったところを拭いたり、お客さんがトイレに行った時にも必要なおしぼりのハンドサインは多く使われます。
同じおしぼりでも温かいおしぼりと冷たいおしぼりのハンドサインは変わるんです。
- 温かいおしぼりの場合:両手をグーにして布を絞るようなジェスチャー
- 冷たいおりぼりの場合:両手をグーにして爪と爪をこすりあわせます
爪をこすりあわせる理由はつめしぼからきているのですがそれについては後から紹介します。
灰皿
キャバクラでは灰皿はこまめに変えられていくので、灰皿のジェスチャーもよく使われます。
両手で丸を作ると灰皿という意味のジェスチャーになります。
手で灰皿をイメージして作ると伝わりやすくなりますよ。
それに灰皿をよく交換するので、ハンドサインで持ってきてもらうととてもスマートで接客の邪魔になりませんよね。
アイス(氷)
お酒を作る時に絶対に必要なアイス(氷)ですが、アイスは時間が経つと溶けて小さくなり水になってしまいます。
新しいアイス(氷)が欲しいなと思った時にも、ハンドサインを使って頼む事が出来るんです。
親指と小指だけ立てて他の指は握り、手を下に向けるのがアイス(氷)のハンドサイン。
イメージとしてはアロハの手の形をそのまま下に向けた感覚です。
アイス(氷)が少なくなってきたなと思ったらこのハンドサインを使って持ってきてもらいましょう。
メニュー表
メニュー表をテーブルに置いてあるお店もありますが、使うときに持ってきてもらうようなお店もあります。
使うときだけ持ってきてもらうお店ではメニュー表のハンドサインもあるんです。
両手を合わせた状態から本のように手を開きます。
これがメニュー表のハンドサインです。
すぐにボーイさんがメニュー表を持ってきてくれるので、お客さんもスムーズに注文することができますね。
場内指名
場内指名をされ、黒服さんやスタッフさんをわざわざ読んで言葉で伝えるのは忙しい時は特に面倒ですよね。
しかし場内指名もハンドサインを使ってスムーズに伝えることができます。
場内指名には2つのハンドサインがあります。
- 地面を指さす
- 手のひらを下向きにして軽く振り下ろす
そのお店でメジャーに使われている方を使うことでより伝わりやすくなるでしょう。
グラス(ゲスト・レディース)
お客さんがボトルやシャンパンを頼んだ時や一緒に飲もうと言ってくれた時に使えるのが、グラスのハンドサインです。
ゲストグラスとレディースグラスでは、ハンドサインが異なるので注意して使いましょう。
ゲストグラスの場合
親指と人差し指をぴんと伸ばし、ほかの指は曲げます。
Lを作るようなイメージでするととても綺麗なハンドサインをすることができますよ。
親指や人差し指を曲げてしまうと違うハンドサインと間違われてしまう場合もあるので注意しましょう。
レディースグラスの場合
指を曲げてCを作るとレディースグラスのハンドサインになります。
この時にサインを控えめにしてしまうと、ちょっとだけと伝えているように見えてしまいお客さんが嫌な気持ちになってしまう場合もあります。
なのでお客さんに嫌な気持ちをさせない為にも、少し大げさにやるくらいがちょうど良いかもしれませんね。
チェック(お会計)
お客さんにチェック(お会計)をしたいと伝えられた場合も、ハンドサインで黒服さんやスタッフさんに伝えることができます。
チェック(お会計)の場合は、両手の人差し指で×を作りましょう。
そうすると伝票を用意して黒服さんやスタッフさんが来てくれるので、とてもスムーズに待たせることなくお会計をしてもらうことができます。
「お客様関係」のキャバクラ業界用語(隠語)
キャバクラにはハンドサインだけでなく、キャストやスタッフ内だけで伝わるように隠語もたくさん使われています。
キャバクラの仕事を始めたばかりだとなかなか知らないような言葉も。
しっかりと理解しておくことで会話にもついていけますし、情報共有もちゃんとすることが出来るようになるので知っておくといいでしょう。
まずはお客様関係の隠語について詳しく紹介していきます。
太客
太客とは言葉の通り太いお客さんの事です。
頻繁にお店に来て、高いボトルやシャンパンなど惜しみなく入れてくれるのが太客です。
指名の女の子がナンバー1になれるように、大金を使って遊んでくれているお客さんで、キャバクラで働く女の子たちにとって太客は売上を上げるためにとても大切な存在となっています。
細客
細客とは、太客と反対にあまりお金を使わないお客さんの事をいいます。
お金を使わないとなるとあまり良いイメージにならない人も多いかと思いますが、細客はダメというわけではありません。
1回の来店で使ってくれる金額は少ないかもしれませんが、定期的に通ってくれる人もいます。
特にキャバクラの仕事を始めたばかりだと、なかなか太客となる人が作りにくいものです。
そんな中、定期的に通ってくれる細客の方を大切にすることで、後からの結果に大きく関わってきます。
細客だからといって蔑ろにするのではなく、大切にしましょう。
痛客
痛客はキャストから嫌われるような行動をするお客さんの事です。
キャストと本当に付き合っていると感じているようなお客さんや、攻撃的な言葉や態度をしてくるお客さん。
そしてお店にいる他のお客さんに迷惑をかけるようなお客さんなど、様々なタイプがいるのが痛客です。
最初は普通のお客さんだと思っていた人でも、だんだん行動や言動が悪化してくる人もいるので注意が必要になります。
あまりにも酷いようでしたら、黒服さんやスタッフさんに相談してみるのも大切です。
枝客
枝客は、フリーで来店したお客さんや指名で来てくれた客さんのお連れの方の事を指します。
枝のように分かれている存在というイメージです。
お連れの方につかせてもらった時は、指名のキャストにお礼を言いましょう。
そうすることで次回来店したときにまた席につかせてもらえる可能性も増えますし、本指名になれるかもしれません。
少しのチャンスを無駄にしないようにしっかりとした行動をするのが大事になります。
「テーブル周り」のキャバクラ業界用語(隠語)
キャバクラではお客さん関係以外にも隠語があります。
特にテーブル周りの隠語は仕事をするうえでとても大切になります。
しっかりと理解していないと失礼になってしまうことも・・。
一体どんな隠語があるのでしょうか。
ハウスボトル
ハウスボトルとは、卓に置いてあるお酒の事です。
焼酎やウィスキーであることが多いでしょう。
このお酒の料金はセット料金に入っているので、お客さんの飲み放題のお酒になります。
基本的にキャストは飲むことが出来ないお酒ですし、どれだけお客さんが飲んでもキャストの売り上げになることはありません。
勧められてもキャストは飲むことが出来ないので、それについては注意が必要ですね。
キープボトル
キープボトルはお客さんが1度注文をして買い取り、お店に置いておくボトルです。
キープボトルがあると来店したときにセット料金だけで楽しむことが出来ますし、キャストも飲むことが出来るお酒なので一緒に楽しむこともできます。
なのでお得にキャバクラを楽しみたいという人にはとてもおすすめです。
キャバクラ初心者のお客さんに聞かれたときは勧めてみると良いでしょう。
ドリンク
ドリンクはキャストが飲むことが出来るお酒です。
お客さんが飲むことをОKしてくれると注文をして、一緒に飲むことが出来ます。
メニューも色々なものがあるので、飲めるお酒が限られている人も安心して注文することが出来るでしょう。
お酒が飲めない、すごく弱いけど飲まないといけない雰囲気・・という時もあると思います。
そんな時は薄めに作ってもらったり、こっそりノンアルにしてくれるお店もあるので相談してみるのも良いかもしれませんね。
ミネ
ミネとはミネラルウォーターのことです。
お客さんのお酒を作るときによく使うのがミネラルウォーター。
最初にハウスボトルと一緒にセットされていますが、無くなってしまうこともよくあります。
そんな時は、黒服さんやスタッフさんに「ミネください」と伝えるとミネラルウォーターを持ってきてもらえます。
かわしぼ・つめしぼ・あつしぼ
かわしぼ・つめしぼ・あつしぼは、主におしぼりの事です。
しかしそれぞれ違った種類のおしぼりになります。
- かわしぼ:乾いたおしぼり
- つめしぼ:冷たいおしぼり
- あつしぼ:温かいおしぼり
グラス(ゲスト・レディース)
グラスはゲストグラスとレディースグラスで言い方が変わります。
ゲストグラスはゲスタンと言います。
10オンス容量が300mlのもので、最初にハウスボトルと一緒にセットされているものと一緒です。
レディースグラスはキャスタンと言います。
大きさが6から8オンスとゲストグラスよりも小さいのが特徴。
席を立つまでに飲み干さないといけないので小さめのグラスになっているのでしょう。
「営業・接客」のキャバクラ業界用語(隠語)
キャバクラの仕事の中には上記以外にもまだまだ隠語があります。
キャバ嬢の主な仕事の営業や、接客についても隠語があるんです。
特に夜の仕事をしている同業者や、同じ店のキャストの子と話す中で理解しているとスムーズに会話ができるのでとても楽になります。
一体どんな隠語があるのでしょうか。
本指名・場内指名
キャバクラには本指名・場内指名といわれるものがあります。
本指名と場内指名は一体どんなものなのでしょうか。
本指名
来店するとボーイさんが「指名はありますか?」と聞かれるので、そこで女の子の名前を出すと本指名になります。
本指名はキャストの女の子に売り上げやバックが付くので、本指名が増えると給料も上がっていきます。
場内指名
フリーで来店していたお客さんに気に入ってもらえると、その場で指名をしてもらえる場合があります。
それが場内指名です。
場内指名は本指名より少ないですが、バックがありますし本指名につながる可能性もある大切なお客さんです。
キャバクラの仕事を始めたばかりのキャストは、まず場内指名をもらうことが目標になります。
友営・色営
友営(ともえい)・色営(いろえい)というものがあります。
これは営業方法のこと。
友営(ともえい)
友営(ともえい)は友達同士のように楽しくお酒を飲む関係性のことです。
友達のような関係になるので、1人あたりの売り上げは少なくなってしまうというデメリットがあります。
ですが、友営(ともえい)は関係性が長続きしやすいというメリットがあります。
色営(いろえい)
恋人のように接するのが色営です。
来店回数や、売り上げが上げやすいのもこの営業方法になります。
しかし、関係性がなかなか長続きしないのも色営です。
それに色営は夜の仕事でメインになる営業方法なので、ライバルも多くなってしまうという特徴もあります。
裏引き
裏引きはお店を通さずにお客さんと金銭などを取引することをいいます。
この行為をされるとお店の損失になると共に、お店との信頼関係も壊してしまうことに。
裏引きをしていることがお店にバレると罰金や、最悪の場合お店を辞めることになってしまいかねません。
キャバ嬢は個人事業主ですが、あくまでお店あってのキャストです。
しっかりルールを守りましょう。
アフター
アフターはキャバクラの営業終了後にお客さんと一緒にご飯や飲みに行くことです。
キャバクラの営業時間外なので報酬は発生しません。
報酬が発生しないのにお客さんと行動するの?と思ってしまう人もいるかもしれません。
ですがお客さんからすると、アフターOKのキャバ嬢はサービスの良いキャバ嬢という評価になるので、その後の売り上げや指名にも繋がっていきます。
売り上げを上げたいキャバ嬢は、ぜひアフターに行ってみると良いでしょう。
枕営業
枕営業は自分のことを指名してくれているお客さんと一緒に寝る行為の事です。
キャバ嬢は絶対に枕営業をしているといわれる時代もあったようですが、今は違います。
逆に枕営業をしてしまうと売れる時期が短くなってしまったり、なかなか売れなくなってしまったりということがあるからです。
なかには枕営業をしている人もいるかもしれませんが、しない方が良いかもしれませんね。
同伴・店前同伴
同伴と店前同伴は似ている言葉ですが、少し意味が違っています。
同伴は、キャバクラの営業が始まる前にお客さんと会い、ショッピングや食事をしてから出勤することです。
店前同伴は、お客さんとお店の前で待ち合わせをして一緒に入店する同伴方法のことです。
どちらも同伴バックや本指名になるので、売り上げにも繋がるとても大切な営業になっています。
キャストからすると店前同伴が良いと思ってしまいますが、なかなかОKしてくれるお客さんがいないのが現状・・。
店外
店外はお客さんとお休みの日に会うことです。
キャバ嬢からするとお休みの日にお客さんに会うのは嫌だと思われがちですが、お客さんからするととても特別感があり喜ばれる営業方法になります。
ですが、どんなお客さんにもしているとストレスにもなってしまいます。
なので、いつも高い金額を使ってくれているお客さんにするとよいでしょう。
まとめ
今回はキャバクラで使われているハンドサインから、隠語まで詳しく紹介していきました。
キャバクラでは様々なハンドサインや隠語が使っていることが分かったでしょうか。
仕事上よく使う場面が多いものを中心に紹介していきましたので、覚えておくと仕事をするのがとても楽になります。
スムーズに接客をできるようになると、指名してくれるお客さんが増えていくかもしれませんよ。